ウォーターサーバーは停電しても使用できる?復旧後の取り扱いや災害時の活用ポイント

2022/06/27 更新日:2024/05/07


温水や冷水がすぐに用意できるウォーターサーバーは、日常生活を豊かで便利にしてくれます。また、日常生活だけでなく災害時の備蓄としても役立つ設備です。しかし、ウォーターサーバーは電気を使うため停電時には使えないのではと不安に思っている人もいるでしょう。

この記事では、停電でもウォーターサーバーが使用できるのか、使用できるサーバーと使用できないサーバーの違いなどを解説します。

 

防災対策としてのウォーターサーバー

地震や台風などの災害が起こると、停電や断水によって電気や水が使用できなくなることは少なくありません。断水してしまうと水道水が使えなくなり、水の確保が困難になります。スーパーやコンビニでも水が売り切れる可能性も考えられます。水は生活する上で欠かせないものなので使用できない状態は生活に支障がでるでしょう。

そういった災害時の水の確保の有効な手段として、ウォーターサーバーを導入しておく方法があります。たとえ断水してもウォーターサーバーが使用できれば、飲料水や生活水として水を活用できるため、災害時の備えとして役立つでしょう。

 

停電時でも使用できるウォーターサーバーとは?

一般的にウォーターサーバーを使用する際は電気が必要です。そのため、停電時ではウォーターサーバーを使用できないと考える方も多いのではないでしょうか。じつは、ウォーターサーバーの種類によっては、停電時でも使用できるものがあります。

ここでは停電時でも使用できるウォーターサーバーを解説します。

 

レバー式やコック式

レバー式やコック式のウォーターサーバーの場合、停電時でも水が出せるものもあります。レバー式は、コップを押し付けて水を出すタイプのウォーターサーバーです。またコック式は、つまみを上下に操作して水を出すウォーターサーバーで、どちらのタイプも重力を利用して水を出す仕組みになっています。

いずれも水を出す際に電力を必要としないため、停電時でも手動での操作が可能なタイプのものが多いです。停電時でも問題なく水を使えるため、災害時の備えとしても向いています。

ただし、水を冷やしたり温めたりするには電気を使うため、停電時に温水や冷水の使用はできず、常温水のみの使用となります。

 

お水の容器が上部にあるタイプ

通常、お水の容器がサーバーの上部に設置されているタイプのウォーターサーバーは停電時でも使用できるものが多いです。お水の容器が上部にあるタイプは、電気を使用せず、重力を利用して水を出す仕組みになっているものが多いからです。

ただし、お水の容器が上部にあっても停電時に使用できない機種もあるため、メーカーの公式ホームページなどで事前に確認しておきましょう。

また、お水の容器が上にあることで全体的に重心が高くなり、地震が起きた際は倒れやすくなるリスクもあるため注意が必要です。

一方、お水の容器が下部に設置してあるウォーターサーバーは、電力を利用してお水を出水口までくみ上げて注水するため、停電時には使用できないケースがあります。

 

ボタン式は停電時に使用できない?

ボタン式のウォーターサーバーは電気を使って水を出す仕組みです。したがって、停電時にはボタンを押しても水が出ません。機種によっては、タッチパネル式のものもあり、操作自体に電気を使うため停電してしまうと基本的に操作ができなくなるケースもあります。

ただし、ボタン式はボタン1つで温水や冷水の注水ができるため操作性が良く、使いやすいというメリットがあります。また、チャイルドロックが温水・冷水どちらにもついている機種が多いため、小さなお子さんがいる場合でも安心です。

 

サントリー天然水ウォーターサーバーは非常用コックを付けて使用できる

サントリー天然水ウォーターサーバーは操作性に優れた便利なボタン式です。停電時は基本的に使用できませんが、非常用コックを取り付けることで停電時でも水を使えます。

非常用コックは天然水ボックスに直接取り付けられる器具なのでウォーターサーバー本体を使わなくても水を出せるのです。サントリー天然水ウォーターサーバーにはバックインボックスを採用しており、ダンボールの中に水の入ったパックが入っているという仕様です。ボックスに非常用コックを取り付ける部分があり、簡単に取り付けられます。

ただし、非常用コックは使用中の天然水ボックスには取り付けられないため、災害時は新品の天然水ボックスに取り付けてください。

 

停電時に常温の水が飲める期間はどのくらい?

前述したとおり、停電時に使用できるウォーターサーバーでも電気がないと水を暖めたり冷やしたりできません。停電したばかりであれば温水や冷水として使用できますが、ウォーターサーバー内部の温度を保つことができないため最終的には常温になります。

非常用コックが使用できるサントリー天然水ボックスも常温で使用することになります。常温になった水は鮮度を長く保てないため、開封後は賞味期限内であっても、できるだけ早くお飲みいただくことをお勧めしています。

※出典:東京都水道局「くみ置く際の留意事項」(参照:2022-06-21)

 

停電発生時や停電復旧後のウォーターサーバーの取り扱い方法

停電時や停電から復旧した後、ウォーターサーバーをそのままにしておいてよいのか悩んでしまう人も多いでしょう。ここでは、停電時や停電から復旧した後にウォーターサーバーをどのように取り扱えばよいのかについて解説します。

 

停電発生時

停電が発生した際は、まずウォーターサーバーの温水スイッチをオフにしましょう。温水スイッチをオフにしたら、ウォーターサーバー本体の電源プラグを抜きます。電源プラグを抜かなければならない理由は、電源プラグを挿したままにしておくと停電から復旧した時に大量の電気(サージ電流)が瞬間的に流れる恐れがあるためです。

大量の電流が流れると、ウォーターサーバー本体が故障してしまったり電源ケーブルがショートしてしまったりするリスクがあります。電源プラグを抜くのを忘れないようにしましょう。

特に電気を使用しなくても水が出せるウォーターサーバーは、電源プラグを抜き忘れる可能性があるため注意が必要です。

 

停電復旧後

停電から復旧してもすぐにウォーターサーバーの電源プラグを挿さずに安全を確認しましょう。停電復旧後に電源プラグを挿してはいけないのは、ウォーターサーバーだけでなくその他の家電製品も同様です。停電復旧後、すぐに電源プラグを挿してしまうと通電火災が発生する恐れがあり、思わぬ被害に遭うかもしれないためです。

例えば、電源ケーブルが倒れた家具の下敷きになっている、電源プラグが破損しているなどのトラブルがないかを確認します。トラブルがなければ、電源プラグを挿して温水スイッチをオンにします。温水スイッチをオンにした後、時間をおいて適温になったことが確認できれば温水や冷水の使用が可能です。

ただし、ウォーターサーバーの機種によっては、対処方法が異なるケースがあります。場合によっては、停電復旧時に別の作業が必要になることもあるため、使用している機種の説明書やウォーターサーバー会社のホームページなどを確認して、停電発生時や停電復旧後の対処方法を確かめておくことが大切です。

 

サントリー天然水ウォーターサーバーは災害時の備蓄にも便利

ウォーターサーバーにはさまざまな種類があり、停電時に使用できるかどうかは本体の仕様によって異なります。レバー式やコック式、上部にお水の容器があるものは、停電時でもウォーターサーバーを使用できるケースがあります。

サントリー天然水ウォーターサーバーは便利なボタン式です。ボタン式なので停電時にはボタンを押して水は出せませんが、非常用コックを天然水ボックスに取り付けることで停電時でも水を使用できます。サントリー天然水を毎日楽しみながら、もしもの時に備えになる心強い防災対策になります。

 

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