乾燥肌には水分補給?おすすめの飲み物と注意点を解説
冬は乾燥しやすいため身体の中と外からのケアが大切です。乾燥肌というと保湿のスキンケアや部屋の湿度対策が有効といわれていますが、身体の内部からの水分補給も対策の一つです。
この記事では、水分補給におすすめの飲み物や水分補給の注意点について解説します。乾燥肌が気になる方はぜひ参考にしてください。
乾燥肌とはどういう状態?
乾燥肌とは皮脂の分泌量が減少したり、角質細胞間の脂質が減ったりすることによって、角質に含まれる水分が少なくなった状態の肌のことをいいます。肌の水分は不感蒸泄(ふかんじょうせつ)や発汗などによって減少するといわれています。不感蒸泄とは肌や息から蒸気として自然に失われる水分のことです。乾燥肌の皮膚表面には潤いがなく、柔軟性も失われているためもろくなっています。
乾燥肌の予防方法
乾燥肌は多くのトラブルを引き起こすため予防することが大切です。また、乾燥肌になってしまった場合でも、悪化させず治すためには適切に対処しなければなりません。乾燥肌にならないためには、保湿、入浴、温度、湿度、水分補給の4つがポイントです。それぞれ解説します。
乾燥肌の予防方法①:保湿
乾燥肌を予防するためには、保湿剤を正しく使って角層を整えることが大切です。保湿剤は1回にたくさん塗るより、1日2回など分けてこまめに塗ると良いといわれています。保湿剤を塗るタイミングとしておすすめなのは、朝とお風呂上がりです。
「ほしつ」は角層の水分保持のための「保湿」と、角層の水分を補う「補湿」に分けられます。保湿にはオイルや油分を多く含む軟膏が適しており、補湿には乳液やローション、クリームが良いといわれています。
乾燥肌を進行させないために保湿は大切ですが、軽い乾燥程度でオイルや軟膏を塗り続けていると皮膚からの皮脂分泌が減少してしまい、かえって乾燥しやすくなることがあります。乾燥に強い肌を作るためには肌を甘やかしすぎないことも大切です。
乾燥肌の予防方法②:入浴
入浴時に身体を洗いすぎたり、肌をこすりすぎたりすると、肌の保湿する機能が低下してしまいます。やさしくたっぷりの泡で洗うことで、乾燥肌を予防できるといわれています。
体を洗うときには石鹸をしっかり泡立て、力を入れずに洗います。髪を洗うときも皮脂が落ちすぎないよう、シャンプーの使用量を控えめにしましょう。少量のシャンプーを使って、軽い力で2度洗いするのがおすすめです。
お風呂上がりの5分以内に保湿することで、肌の潤いを保ちやすくなるでしょう。
乾燥肌の予防方法③:温度、湿度
入浴の際はお湯の温度をぬるめに設定して長湯は避けましょう。熱いお湯に長時間浸かっていると、肌の皮脂が必要以上にとれてしまう可能性があるからです。
室内の暖房は温度を低めにし、加湿器などで湿度を上げることで、乾燥肌を予防しやすくなります。目安として、室温は17~22℃前後、湿度は40~60%程度に保つと良いといわれています。こたつや電気毛布は熱くなりやすく肌の水分が失われやすいため、長時間の使用は避けた方が良いでしょう。
乾燥肌の予防方法④:水分補給
乾燥肌を予防するためには水分補給が欠かせません。成人の身体は体重の約60〜65%が水分でできているといわれています。成人が1日に排出する水分量は、肌や呼吸から失われる約0.9L、排泄で約1.6L、あわせて約2.5Lとされています。最低でも1日に2.5Lの水分を摂取すると良いでしょう。
乾燥肌対策におすすめの飲み物
乾燥肌対策におすすめの飲み物は、お水や白湯、ハーブティー、生姜湯、ビタミン豊富なジュースなどです。それぞれ解説します。
白湯、お水
白湯やお水は乾燥肌を防ぐ方法の一つです。白湯を飲むと体温が上がり、新陳代謝が促されることで肌のターンオーバーが促進されるといわれています。白湯を飲んで代謝を改善し乾燥肌を予防しましょう。
ただし、冷たいお水をそのまま飲むと身体を冷やしてしまう可能性があるため注意が必要です。特に身体を冷やしやすい冬場や冷え性の方の水分補給には、常温のお水や白湯を飲むことをおすすめします。
白湯の作り方は以下の記事からご覧ください。
関連記事:「白湯はどうやって作るの? 続けるコツやアレンジ方法を解説」
ハーブティー
乾燥肌の対策にはハーブティーもおすすめです。ハーブティーは植物の持つ力で、美容や健康への嬉しい効果が期待できるとされています。ハーブティーの中でも乾燥肌の対策に向いているとされているのは、カモミールやローズヒップ、ハイビスカスやローズマリーのお茶です。ハーブティーの蒸気を直接顔にあてて乾燥肌対策をするフェイシャルケアも人気があります。
生姜湯
生姜湯も乾燥肌対策に期待ができる飲み物です。生姜湯とは、お湯にすりおろした生姜を加えた飲み物です。はちみつや砂糖を少し加えるとほんのり甘くなり、よりおいしく飲めるでしょう。
温かい生姜湯を飲むことで体温が上昇し、肌のターンオーバー促進につながるといわれているため、乾燥肌対策におすすめです。また、生姜は血行を良くするだけでなく、代謝を向上させたり疲労を回復させたりする効果も期待できるといわれています。
ビタミン豊富なジュース
乾燥肌の対策としてはビタミン豊富なジュースを飲むこともおすすめです。ジュースを飲んでビタミンを摂取することは、肌の保湿に効果的だといわれています。
ビタミンが豊富なジュースとして、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどがあります。ただし、糖分の摂りすぎを防ぐため飲みすぎには注意しましょう。ジュースを選ぶ際は、人工的な糖分が加えられていない果汁100%を選ぶとより良いです。
乾燥肌対策でおすすめできない飲み物
乾燥肌の対策でおすすめできない飲み物は、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインが含まれるものです。カフェインには利尿作用があるため、過剰摂取すると身体の水分が失われやすいといわれています。
コーヒーや紅茶、緑茶にはタンニンという物質も含まれており、タンニンは亜鉛の吸収を妨げることがあるといわれています。亜鉛は肌の健康維持に欠かせない栄養素の一つでもあるため、乾燥肌の対策のためにも飲み物でタンニンを摂りすぎないようにしましょう。
お水を飲まないことによるリスクとは?
お水を飲まないことによるリスクにはさまざまなものがあります。熱中症や脳梗塞、心筋梗塞といった重篤な疾病は、お水を飲まないことで罹患率が上がるといわれています。お水を飲むことでさまざまな病気の予防につなげられるでしょう。
その他の主なリスクは、肌の水分量が減って肌荒れが起こりやすくなること、そしてシミやしわの原因になることです。それぞれ解説します。
肌荒れを引き起こしやすくなる
お水を飲まないと肌荒れを引き起こしやすくなるため、こまめな水分補給が大切です。身体の水分のうち約20%は肌に含まれており、肌の水分量が減少すると新しい細胞が生まれにくくなるため、肌の正常なターンオーバーが妨げられてしまうといわれています。
また、水分が不足していると血液がドロドロになりやすく、血行不良を引き起こす可能性があると考えられています。(※)
※出典:水とヒト生理的立場から|国立研究開発法人科学技術振興機構
シミやしわの原因になることがある
お水を飲まないことでシミやしわが生じることがあるといわれています。年齢を重ねることでシミやしわが発生しやすくなるのは、肌の角質における水分量が減ることが関係していると考えられているからです。
ただし、若くても肌の角質における水分量が少ないとシミやしわができることがあります。水分不足による乾燥肌を放置しておくと、肌のハリが失われて細かいしわが目立ちやすくなるでしょう。日頃からこまめに水分補給を行い、シミやしわの対策につなげましょう。
※出典:加齢に伴う皮膚の変化とアンチエイジング療法|国立研究開発法人科学技術振興機構
お肌の乾燥を防ぐにはこまめな水分補給が大切
お肌の乾燥を防ぐためには保湿、入浴、温度、湿度に気を付けるといった外からのケアのほか、こまめな水分補給による内側のケアが大切です。乾燥肌に効果的な飲み物はお水や白湯、ハーブティーや生姜湯、そしてビタミン豊富なジュースなどです。
こまめな水分補給には、ウォーターサーバーの活用が便利です。サントリー天然水ウォーターサーバーの南アルプスのおいしい天然水で、白湯やハーブティー、生姜湯などを楽しみながら、乾燥肌対策をしましょう。
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